こんにちは、つまおです。
6月の後半に人気のインデックスファンドの信託報酬の引き下げが実際されるとプレスリリースが出ていたので、紹介したいと思います。
今回紹介する運用会社では、信託報酬の引き下げを何度もしており、今後も引き下げ期待ができ、長期保有を考えている人には朗報かと思います。
信託報酬の引き下げ対象は
1つ目が、ニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズ6ファンドです。変更日は、2019年6月27日からになります。
2つ目が、三 菱 UFJ国 際 投信のeMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズの先進国株式インデックスです。変更日は、2019年6月25日からになります。
それぞれ外国株式インデックス(MSCIコクサイインデックス連動型)で比較した場合、変更後の信託報酬は共に0.1090%→0.0999%となります。
遂に…0.1%以下に!!!(同じシリーズの国内債券やTOPIX連動インデックスより安い…)
ただし、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスでは、ファンドの純資産総額に応じて、信託報酬が変動します。2019年6月7日時点で、純資産総額445.78億円なので、現時点ではニッセイアセットマネジメントの商品と信託報酬のコストは同じになります。
なぜ引き下げが起きるのか
運用会社からすると、信託報酬引き下げに伴う収益減少となるのになぜ行うのかを整理しておこうと思います。
一番の理由は、低コストにすることでより多くの人から資金流入を増やしたい狙いがあります。特に政府が、個人向けにiDeCoやつみたてNISAなど長期保有を後押しする制度を作っていますので、それに即した商品設計にしていこうという意図も感じます。
ちなみ米国で低コストで有名なETFの一例として、バンガード社のバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)では、信託報酬0.03%(2019年6月時点)になっています。
ただし、純資産額が比較にならず、だいたい円換算で12兆円程度あります。
将来的に日本の運用会社でバンガード社クライのインデックスファンドを作るのはかなり難しいので、信託報酬が下がるのも打止め感はありますが、日本の現金資産が流入してくる可能性もまだまだあるので個人的に期待しています。
米国の純資産上位10商品の信託報酬との比較
米国の投資信託の手数料の体型は、厳密には日本の同じではないのですが、金融庁レポートに参考となる情報が出ていたので紹介しておきます。
出典元「家計の安定的な資産形成に関する有識者会議の事務局説明資料」
2016年3月時点ですが、米国では資産規模の大きい10ファンドのうち5つがインデックスファンドとなっており、長期的に積立運用している顧客層が多いことが伺えます。また、米国では投資助言者が、インデックスファンドを推奨することが多いらしく、それも起因しているのではないかと考えています。
ちなみに日本の場合は、資産規模の大きい10ファンドすべてがアクティブファンドであり、お金をもつ多くの老人たちが、証券営業マンのススメに応じてアクティブファンドで運用していることが推測できます。
またその信託報酬では、4つが0.1%台とその程度の信託報酬で、運用会社が成り立つことが読み取れます。
引き下げに伴って検討すべきこと
現在投資信託を保有している商品との信託報酬の差が大きい場合には、商品を乗り換えることを検討したほうが良いと思っています。
私の場合、NISAが始まった頃にMSCIコクサイインデックスに連動するインデックスファンドを100万円以上保有していましたが、保有商品の信託報酬は0.54%でした。
つまり、仮に100万円分保有していた場合、リターン有る無しに関わらず、年間5,400円(100万×0.0054)かかっていました。
その後、前述のようなMSCIコクサイインデックスに連動するインデックスファンドが新規設定され、信託報酬を0.54%→約0.10%に下げる目的で乗り換えを行った経緯があります。
投資でのリターンは不確実ですが、コスト(投資信託で言えば信託報酬など)は固定で確実にかかってくるので、コストメリットが良いものが出てきたら長い目で見て乗り換えてみてもいいと考えています。