こんにちは、つまおです。
Fund of the Year 2020の結果が出ていましたので、どのような投資信託が今回人気だったのか結果を見ていきたいと思います。
Fund of the Yearとは
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
対象ページでは、投資信託の投票イベントを指すと謳われています。
投資信託への投資は、商品選択後は積立を継続するが基本だと考えていますが、私の場合は商品の見直しのきっかけ等の情報源として見るようにしています。
また投資信託は、ファンド本数が多くまた株式の銘柄に比べると馴染みが無いために商品選択のハードルが高いのがネックだと感じています。
そのため、投資信託への投資を始めたいけど商品がよく分からない人に取っても有益な情報源なのではと思っています。
ちなみに投資信託のファンド本数(公募投信のみ)は、投資信託協会の情報によると5,891本(2021年2月末時点)でした。
結果
順位は投票ポイント数に従っているようですが、投票人数を参照したいため順位と直接比例しませんが載せています。(赤字は私の保有対象)
順位は20位までありますが、上位10商品と投票人数が上位10商品と同程度の対象のみを並べています。
順位 | 商品名 | 投票人数 |
1 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 49 |
2 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | 25 |
3 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 15 |
4 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 14 |
5 | ひふみ投信 | 14 |
6 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 11 |
7 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 11 |
8 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 7 |
9 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 12 |
10 | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね | 8 |
11 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 8 |
13 | MAXIS 全世界(オール・カントリー)上場投信 | 8 |
16 | 結い 2101 | 10 |
2020年は、アクティブファンドが5・10位と上位になっているのが一番目につきました。
おそらく2020年は株式市場での上昇が凄まじかったため、アクティブファンドにも投資する機運が強くなったのかなと推察しています。
その次に上位10商品中、eMAXIS Slimシリーズが半分を占めており、同シリーズの中で複数商品に投資する人がいるのかなと感じました。
昨年の結果と比べると、投票人数が減少した印象を受けます。
そのため、投票者の母数による差異が順位に影響したのだろうと考えています。
投票傾向
毎年投票を行う層がある程度固定化されており、その結果上位の順位には以下のような傾向が出ていると考えています。
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- ノーロード(販売手数料が掛からない)
- 信託報酬が安い(インデックス>アクティブファンド)
- 投資資産は外国株が中心
1.は2.のような運用コストを気にする時点で、常識的に考えて購入手数料が掛からない証券会社などを利用していることが推察できます。
2.は信託報酬の安さに定評があるeMAXIS Slimシリーズが上位の多くを占めていることや、eMAXIS Slim 全世界株式が2位以下と比べ約2倍の投票者数を集めている点から信託報酬の安さが重要だと分かります。
またアクティブファンドであるひふみ投信の信託報酬が1.078%(税込)、農林中金長期厳選投資の信託報酬が0.99%(税込)とアクティブファンドの信託報酬としては低コストになっています。
3.はセゾン・バンガードやeMAXIS Slim バランスには債券も含んでいますが、外国株も含まれており総じて共通項となっています。
またひふみ投信に関して、以前は日本の中小型株のみに投資していましたが、現在は米国株を組入れています。
結果から考えること
好まれている投資信託の商品名や傾向を知ることができました。
一方で、この順位からではパフォーマンスの良い商品が何かまでは分からず、例えば投資信託を積み立てる上で、長期的なパフォーマンスを最大化したい場合に何が最適かまで分かりません。
その時の年齢や資産状況によって様々かと思いますが少なくとも私の場合、投資資金を使う以上投資信託においても利益の発生は期待したい考えです。
過去に利益期待を持たずに4位にあるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを保有したことがあったのですが、株式相場が好調な時に含み損が一向に解消せずに堪らず損切りを行った苦い記憶があります。
変動リスクが小さいバランスファンドのため、相場上昇時に基準価格の変動が同調せず失敗をしました。
投資前には何を期待するかをセットで考え、実現可能性があるのかどうかまでを調べておくことが大事だと考えています。