こんにちは、つまおです。
資産運用をする!!と決めた時に人によって資金量は様々であり、私の周りでも職種や遊興費の使い方などで資金量の差があります。
では、一体どの程度資産運用に回せるお金が日本人にはあるのか?総務省統計局 家計調査報告に可処分所得やら、家計黒字について数字が出ていたので紹介しておこうと思います。
家計調査報告
参照資料は以下です。基本的には、二人以上の世帯かつ勤労者世帯での消費の内訳、可処分所得等の調査結果が掲載されています。
ちなみに2019年6月に話題となっている金融庁が老後に2,000万不足すると算出した元の毎月5万円赤字となるデータは、この資料を元に作成されています。
総務省統計局の家計調査報告(家計収支編)2018年平均結果の概要
日本の可処分所得額は?
2009〜2018年の二人以上の世帯かつ勤労者世帯の可処分所得(実収入から直接税,社会保険料などの非消 費支出を差し引いた額)の推移が以下図です。
対象期間に関わる大きな経済ニュースとしては、2008年がリーマン・ショック、2010年がギリシャ危機が発生した年になります。どちらも株安、円高がどんどん進んだのを個人的に記憶しています。
図からは2009〜2016年まで月平均額(円)が42万円で横ばいと捉えることができるのと、前年を下回ったのが、2011年、2014年と2回もあったことが読み取れます。
今後ですが、平均所得が上向くあるいはインフレが進まない限り、社会保険料は必ず上昇していきますので、可処分所得の値は下がっていく未来が予測出来ます。
家計黒字額は?
可処分所得がある中で、黒字が発生しその分が金融資産として増えていくことが分かるかと思います。
では一体、黒字はいくらぐらい毎年増えていくものなのかが以下の図になります。
60歳以上を除く、3つの世代別の平均は160万円程度だと分かります。1年間労働してきても、結局手元にはこの程度しか自由なお金が残らないという残酷な現実を突き付けられました…2人以上の世帯の話ですよ?
次にその黒字となったお金の使い道が以下の図です。
2018年の改定がどういったものだったのかよく分かりませんが、黒字のお金の半分以上は預貯金に回していることが2018年の数字から読み取れます。
またすごい小さくて見にくいのですが、「有価証券純購入」という項目もちゃんとあり、平均して年1.8万円は資産運用に使われいることが分かります。
ただし、例えば投資している人で株を1.8万円だけ買うなんてことは売買単位の関係から考えられず、特定の人が資産運用に回しており、全くやっていない人との平均が取られていることと解釈出来ます。
2018年の場合ですが、18.5万円の保険料、102.6万円の預貯金をする余裕が平均してあるので、2つを合計した120万円は、最大で資産運用に回せるお金はあると考えることができると思います。
日本の金融資産が、過剰に保険に使われていたり、預貯金で眠っている実態を再認識することができました。もったいない…