こんにちは、つまおです。
日本の年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、YouTubeやTwitterを活用しているのを見つけ、個人でも役立ちそうな情報をピックアップしたいと思います。
GPIFとは
GPIFとはGovernment Pension Investment Fundの略で、日本の年金積立金の管理、運用を行う独立行政法人のことです。
前述の年金積立金とは、現役世代が支払った保険料のうち年金の支払い等に充てられなかったものを指します。
この年金積立金を市場で運用し、その運用収入を年金給付に活用することによって、将来世代の保険料負担が大きくならないようにするのがGPIFの役割です。
参考:GPIFのよくあるご質問「年金積立金とはどのようなものですか。」
GPIFについて勘違い
GPIFの資産運用について、街頭インタビューで勘違いしている人が多いなと言う点を記載しておきたいと思います。
1.財源について
勘違い1つ目は、日本の年金で支払うお金全てをGPIFが運用しているという誤認があると思っています。
実際は、年金積立金だけで有り大半は現役世代からの年金保険料が財源になっています。
ちなみに、2019年9月末時点でGPIFの運用資産額は161兆円7,622億円です。
年率1%の運用でも1.6兆円は利益が出せる資産規模となっています。
2.短期的視点について
勘違い2つ目は、短期的なマイナス損益で運用の心配をすることだと思っています。
例えばニュースでGPIFの四半期報告が出た際に、運用損益がマイナスに転じただけで非難する人がいますが、そもそも長期投資への理解が足りないだろうと感じることがあります。
GPIFの投資原則にもある通り、長期投資によって短期的にはプラスやマイナスとなった期間を平均化し、収益の安定を目指しています。
その投資の当たり前のような話が理解できていないがゆえに、マイナス損益が出た時期があっただけで騒いでしまうのかと感じています。
基本ポートフォリオの構成
2014年10月に基本ポートフォリオの資産構成が変更され、2019年現在の構成となっています。
この構成により、実質的な運用利回り1.7%を最低限のリスクで確保されるような運用目標を掲げています。
参考:GPIFの中期計画(基本ポートフォリオ)の変更(2014年10月31日)
資産分類を見ていくと、4資産に分散投資により安定性を計っていることが分かります。
個人でも「安定性やリスクの低さ」を重視する人(日本証券業協会の調査によると投資信託購入時に一番重視する人が多い)にとっては、参考になる構成だと思っています。
参考:日本証券業協会の個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】
次に資産構成割合を見ていくと、国内株式と外国株式の比率が変更前後でそれぞれ倍以上になっていることが分かります。
運用利回りの目標がある以上、一番安定性のある国内債券だけでは運用が成り立つ訳でもなく、株式の比率が上昇することは当然のことだと認識しています。
株式がポートフォリオの50%を占めるため、世界経済の状況によっては運用が厳しい期間が数年続くとは思いますが、インデックス投資をコツコツ長期的に行っていれば良い結果がついて来ると思うため良い変更だったなと考えています。
2018年度までの運用実績
GPIFの各年度の収益率は以下の通りとなっています。
18年のうち、6年は収益率がマイナスの結果になっていますが、18年を通して見ると収益率3.03%となっていることが分かります。
投資原則に沿った長期安定の運用が行われていることが伺えます。
また反対に個人的に気になったのが、2015年度の収益率がマイナスになっていることです。
2015年度であれば、アメリカの景気拡大期間内に該当し、相場自体も順調であったはずなのになぜか収益率がマイナスだったことが気になるところでした。
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